楽天証券の総合取引口座も作ったし、さあ人生初のNISAやるぞ!
と意気込んだはずが、まさかの開設失敗!?こんなメールが送られてきました。

というわけで、今回はNISA口座開設失敗から2カ月17日間を経て、開設完了するまでの道筋をお伝えします。
どこでNISA口座を作ったか思い出せない…もう私はNISAの恩恵は受けられないのね…
と絶望している方!大丈夫です!ぜひこの記事を読んで、一緒にNISAでの投資を始めましょう!
そもそもNISAって何?
NISAとは
ざっくり言うと、NISA口座は非課税の証券口座です。(金額上限や利用年数など、条件はあります。)
NISAは「Nippon Individual Saving Account」の略で、小額投資非課税制度という国の税金優遇制度です。
普通、株や投資信託等で儲けた売買益や配当金には約20%の税金がかかります。ですが、NISA口座であれば毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られた利益が非課税になります。
ちなみに、利用にあたって「条件がある」と前述しましたが、それはNISAの種類によっても変わります。4つNISAの概要は以下の通りです。
- 一般NISA:20歳以上、年間投資額上限120万円、最長5年間
- つみたてNISA:20歳以上、年間投資額上限40万円、最長20年間
- ジュニアNISA:0~19歳、年間投資額上限80万円、最長5年間、払い出しは18歳以上(※2023年末に廃止予定、廃止後は払い出し制限もなくなります)
どんな目的を持って投資をするのかによって、選ぶべきNISAは変わってきます。
夫婦で一般NISAとつみたてNISAをひとつずつ持つことも可能です。
ぜひ、ご自分のライフスタイルに合った選択をしてくださいね♪
NISA口座を持つメリット
もちろんメリットは、前述の通り税金の優遇を受けられることです。
例えば、「つみたてNISA」で月3万円を20年間積み立て、年利5%で運用できた場合
- 累計積立額:7,200,000円
- 最終金額(累計積立額+運用益):12,223,733円
- 運用益:5,023,733円
- 本来取られるはずだった税金:1,020,571円
つまりNISA口座にすることで、通常引かれる約100万円の税金分がお得ってことですね!
手間は普通の投資と変わらないし、これは使わないと損!
以前「年金2,000万足りない問題」が大きく取り上げられましたが、国が優遇税制を作ってでも国民の投資への関心を引きたかったというのは、
「老後資金は自分で準備する時代が来てるんだよ!」
というメッセージの現れでもあります。せっかくのお得な制度なので、使えるものはどんどん活用していきましょう!
NISA口座、どこで作ったか思い出せない!の対処法
NISA口座は一人1つしか作れない
使わなきゃ損!と言ったくらいメリットの多いNISA口座でずが、NISA口座には税制優遇がついているため、「一人一口座しか作れない」というルールがあります。
そのため、開設には証券会社や銀行とのやり取りだけでなく、税務署の許可が必要になります。(税務署とのやり取り自体は証券会社が代行してくれるので、直接する必要はありません)
なので、申請した金融機関以外で既に開設している場合は、税務署のNGを受けて冒頭のように「開設不可のお知らせ」が届いてしまうのですね。
とはいえ、「開設不可のお知らせ」にはどこで開設済みなのかは記載されていません。
思い当たる金融機関に問い合わせるのが一番早いですが、それでもわからない場合は税務署に照会する必要があります。
おひげ家もすっかり忘れてしまい、人生で初めて税務署に足を運びました。
どこで開設したか思い出せない時は…所轄の税務署へ!
税務署に照会するには、きちんと書類を提出して申請する必要があります。どこでNISA口座を開設しているかは個人情報なので、電話で簡単に問い合わせることはできないんですね。
その書類が「非課税口座の開設先金機関に関する確認依頼書」です。
名前はいかにも難しそうですが、記入する内容自体はいたってシンプルですので、ご安心を!
以下が、税務署に行って申請する場合の流れです。
- 所轄の税務署へ行き、受付で要件を伝える
- 案内された窓口で簡単に事情を説明する。既に自分で確認した金融機関があれば伝え、登録されているのが思い当たる金融機関ではないことを確認後する。
- 「確認依頼書」を書く。書くのは住所・名前・生年月日・電話番号と、確認対象者との関係(本人なのか法定代理人なのか)くらいのシンプルな項目。印も認印で大丈夫。
- 運転免許証等の身分証明書のコピーを控えられ、申請完了。
- 後日、NISA口座が開設されている金融機関から連絡がくる。
NISA口座を登録する金融機関を変更するには
めでたくNISA口座が開設されている金融機関がわかったけど、別のところに口座を移すには?
という方は、それぞれの金融機関に「NISA口座を移設したい」旨を連絡してみてください。だいたい各金融機関のヘルプやよくある質問に載っていますし、問い合わせフォームや電話を利用することも可能です。
連絡が取れると、元の金融機関から「非課税口座廃止通知書」が発行され、郵送されてきます。
新しくNISA口座を作りたい金融機関にも「NISA口座を移設したい」旨を連絡すると、開設のための申込書が郵送されてくるので、それに「非課税口座廃止通知書」を同封する等各金融機関の指示に従って手続きを済ませればOKです!
まとめ
そんなこんなの紆余曲折を経て、おひげ家も無事にNISA口座を開設することができました!
もし「どこでNISA口座を開設したか思い出せないけど、どうしたらいいかわからないから放置している」という方がいらしたら、早めに照会して大事な非課税枠を有効に活用してくださいね♪
手続き自体は大変じゃなかったのですが、「開設失敗後60日が経過しないと次の申請ができない」という楽天証券の縛りがあったため、2カ月半も時間を費やしてしまいました。
インデックス投資にとって「時は金なり」!もったいないことをしたと、反省です。
余談ですが、今回の敗因は「なんとなく銀行でオススメされるがままに口座開設してしまったこと」でした。だから自覚なくNISA口座を持っていたのですね。
振込手数料が優遇されるとかなんとか言われた気もしますが、自分がよくわかっていない商品に手を出すのは危険だなと改めて感じさせられた事件でした…。
みなさんもお気をつけて!